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インナーマッスル(上半身)

横隔膜


実は横隔膜もインナーマッスルの1つです。

 

肋骨下部にドーム状についており、息を吸うと下がり、吐くと上がります。

ピラティスで呼吸を大事にしているのは、この横隔膜をしっかり動かし体幹を安定させるためです。

腹横筋


腹筋群の最深層にある腹横筋。

お腹周りにコルセットのようについており、内臓を保護するとともに、息を吐く際に腹圧を高め体幹を安定させます。

また、お腹をへこませておく働きもあります。

 

ピラティスの呼吸は、鼻から息を吸い口から吐く胸式呼吸ですが、その際もお腹は常にへこませたまま行い、この腹横筋を使い続けるのが理想です。

 

多裂筋


背骨に沿って小さく細かくついており、背骨のS字カーブを維持するのに必要な筋肉です。

こちらが弱いと猫背や反り腰の原因となります。

 

腰部だけは太い筋肉になっており、腰椎を安定させる非常に重要な筋肉です。

また、腹横筋や骨盤底筋と一緒に機能し、背骨を安定させます。

ローテーターカフ(回旋筋腱板)


肩のインナーマッスルで、肩関節の動作および安定を保つ働きがあります。

 

肩は球関節で不安定な関節です。

股関節も同じ球関節ですが大きな筋肉があり安定しています。肩は大きな筋肉や腱がないため、このローテーターカフが重要です。

 

・肩甲下筋

肩の内旋に働く。硬くなると巻き肩になる。

 

・棘上筋

肩の外転(横に広げる)に働く。

 

・棘下筋

肩の外旋、進展に働く。日常動作だと、頭を洗ったり背中を掻いたりの動作で使用。

 

・小円筋

肩の外旋に働く(棘下筋よりも強い)。